運動時に成長ホルモンをとる効果

そしてより最近では、モラー(こI〇=の「」という研究者たちが、血管の中に直接成長ホルモンを
注射して、体脂肪に変わる前の中性脂肪が分解されたかどうか実験してみました。その結果、約
2時間後には中性脂肪が分解された時にできる、〈脂肪酸とグリセロール〉という物質の血中濃
度が2倍にもなったというのです。
おまけに、この人たちの研究では、成長ホルモンを投与したとき、太ももの脂肪よりも腹部の
脂肪の方がよりたくさん減ったという、太ったときに目立つ、でっぷりとしたおなかをスマー
トにする、「部分やせ」に通じる事実が得られました。

現段階では、成長ホルモンが脂肪細胞の分解を促すそのメカニズムはまだよくわかっていま

せん。脂肪分解を担う酵素は〈ホルモン感受性リパーゼ〉というものです。この酵素を活性化さ

せるのが〈ノルアドレナリン(アドレナリンの前駆体)〉なので、おそらく成長ホルモンは、この

ノルアドレナリンの生成を促して、ホルモン感受性リパーゼの合成を促すように作用する、と考えられています。

ノルアドレナリンも成長ホルモンも無酸素のレジスタンス運動によって、その部分で分泌が

強く促進されると言われています。つまり、ある程度負荷のある運動を行なうことによって、成

長ホルモンの分泌が促されれば、結果的に脂肪細胞の分解も行なうのでしょう。

この分野の研究は、これからも大いに期待できることでしょう。


Powered by WordPress and NatureFox.